2020.4.25. 日本の歴史という美しい”虹”を描いた ”<増補>決定版・日本史”
本書には大きな特徴が二つあります。一つは著者の史観を軸にして日本史を記述している点であり、もう一つは日本の国体(国の体質)の変化について記述している点です。この特徴は日本の自虐的な東京裁判史観を改めて、誇りに思える歴史観を取り戻したいという思いから出ているのです。その内容を”あらすじ””まとめ””感想”の順に記入していきます。
あらすじ
第一章 古代 → 日本人のメンタリティーの原型について。平安時代まで
*国体の変化①⇒用明天皇の仏教信奉。
第三章 近世 → 戦国時代の始まりから桜田門外の変まで
第四章 近代 → 幕末から太平洋戦争まで
*国体の変化④⇒ドイツを参考にした明治憲法発布。
まとめ
王朝の断絶のない日本の歴史には神話の伝承は必要であり、日本の国体(国の体質)は 断絶した事はないが、五回の大きな変化があったのです。そんな日本には世界に誇れる歴史があるのです。
感想
本書に書かれている事が真実であるか否かは別にして、義務教育をはじめあらゆる所で日本の歴史は負の部分が強調される事が多いです。しかし違った角度から見る歴史感があるのだと認識を新たにしました。
扶桑社文庫 渡部昇一 著